BlenderのUIをひらがなにする

Blenderは高機能な3Dモデリングソフトウェアですが、「アンビエントオクルージョン」や「シェイプキー」といった難解なカタカナ語が多く、初心者には敷居が高いと感じるかもしれません。

そこで、BlenderのUIのカタカナ部分をひらがなに変更することで、柔らかく親しみやすい印象を与えてみましょう。

Blenderの日本語化ファイルについて

日本語化ファイルは、Blenderがインストールされているディレクトリの以下の階層に配置されています。

${blenderのバージョンの数値}>locale>datafiles>locale>ja>LC_MESSAGES>blender.mo

このblender.moファイルを置き換えることで、BlenderのUIのカタカナ部分をひらがなにします。

しかしながら、moファイルはバイナリ形式であるため、moファイルのままでは編集できません。

したがって、今回は、テキスト形式のBlenderの日本語化ファイルであるja.poを編集し、moファイルへ変換する方法を取ります。

MOはMachine Objectの略称
poファイルとmoファイルの関係についてはgnu.orgのドキュメンテーションを参照のこと

実践

テキストエディタの機能でカタカナをひらがなに置換するのも良いですが、pythonで置換するととても楽です。

import polib
import requests

def katakana_to_hiragana(text):
    # カタカナとひらがなの対応表を作る
    katakana = "アイウエオカキクケコサシスセソタチツテトナニヌネノハヒフヘホマミムメモヤユヨラリルレロワヲンァィゥェォッャュョガギグゲゴザジズゼゾダヂヅデドバビブベボパピプペポ"
    hiragana = "あいうえおかきくけこさしすせそたちつてとなにぬねのはひふへほまみむめもやゆよらりるれろわをんぁぃぅぇぉっゃゅょがぎぐげござじずぜぞだぢづでどばびぶべぼぱぴぷぺぽ"
    # カタカナをひらがなに置き換える
    result = ""
    for char in text:
        if char in katakana:
            index = katakana.index(char)
            result += hiragana[index]
        else:
            result += char
    return result

# poファイルを取得する
print("ja.poを取得中...")
url = "https://projects.blender.org/blender/blender/raw/branch/main/locale/po/ja.po"
response = requests.get(url)
text = response.text

# テキスト中のカタカナをひらがなに変換する
print("カタカナをひらがなに変換中...")
text = katakana_to_hiragana(text)

# poファイルをmoに変換する
print("poファイルをmoに変換中...")
po = polib.pofile(text)
mo = po.to_binary()

# moファイルを保存する
with open("blender.mo", "wb") as f:
    f.write(mo)
    print("moファイルを保存しました。")

pythonを実行し、生成されたblender.moを既存のものから置き換えます。自分が使用することのないであろう言語の翻訳ファイルを置き換えるといいでしょう。 ここではエスペラント語を置き換えます。

${blenderのバージョンの数値}>locale>datafiles>locale>eo>LC_MESSAGES>blender.mo

エスペラント語を選択すると、UIのカタカナ部分がひらがなで表示されるようになりました。