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レンチキュラーカードを自作してみる

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レンチキュラー DIY
kame404
著者
kame404
こんにちは! kame404 です🥰 「軽さ」と「美味しさ」を両立した食べ物のCGを作ります。
目次

はじめに
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背景画像つきのQRコードをよく見かけます。 私もよく使うのですが、背景画像にQRコードを重ねると、どうしてもデザイン的にごちゃごちゃしてしまったり、認識精度が落ちたりすることがあります。

そこで、今回は斜めからはアイコン画像が見えて、正面からはQRコードのみが見えるようなカードを作ってみようと思います。

レンチキュラーレンズを使う
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レンチキュラーレンズとは、表面に細かい溝が並んだシート状のレンズのことです。 見る角度によって見える画像が変わるので、 アニメーション効果や立体感を表現することができます。

今回は、このレンチキュラーレンズを使って、チェンジングカードを作っていきます。

材料の準備
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レンチキュラーシートは、Aliexpressでlenticular 75lpiなどと検索すると、たくさん出てきます。

lpiとはLine Per Inchの略で、1インチあたりのレンズの本数のことです。 lpiの数字が大きければ大きいほど、解像度が有利になりますが、プリンターの精度が間に合わなかったり、貼り合わせが難しくなるとのこと。

今回は、75lpiのものを選びました。 2000円で10枚入っているレンチキュラーレンズシートを購入しました。 粘着シートがついているものと、ついていないものがありますが、今回はついていないものを選びました。

購入したレンチキュラーレンズシートの写真

画像を作成する
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レンチキュラー用の画像を作るソフトはいくつかあるようですが、今回はステレオフォトメーカーProを使いました。 今回は、ためしにAとBという文字が書かれた画像が切り替わるように設定してみました。 出来上がった画像は、縞模様のような感じになります。

stphmkrpro_j.exeで作成したレンチキュラー用画像

印刷と調整
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作成したレンチキュラー画像を印刷します。

ここで重要なのが、印刷結果とレンチキュラーレンズのピッチを合わせることです。

プリンターの個体差や精度によって、レンチキュラーレンズと印刷した紙がうまく噛み合わないと、きれいにチェンジングしてくれません。

私の場合、何度か印刷してみて、微妙に大きさを調整する必要がありました。

具体的には、A4の紙に、レンチキュラー用画像を、最初は数ミリずつくらい大きさを変えながら、たくさん並べて印刷しました。

そして、印刷物にレンチキュラーレンズを重ねてみて、一番うまくチェンジングする設定を見つけます。

大きさを変えながら印刷したレンチキュラー画像

レーザープリンターで、1200dpiに設定

レンチキュラー用画像にレンズを重ねたところ

うまくチェンジングする設定が見つかりました。

貼り合わせと仕上げ
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この設定をもとに、QRコードの画像とアイコンをチェンジングさせる画像を印刷します。

接着剤で貼り合わせ、角丸カッターで角を丸く処理したら、レンチキュラーカードの完成です。

角丸カッターで角を丸く処理

角丸カッターはあると便利